「うちはとーちゃんがいないからね」なバルサに、「いや、あんたがとーちゃんだよ」と、全国一千万の視聴者が突っ込んだ、に100ルガル賭けよう(=w=
初見時、実は内容をほとんど覚えてませんでした。「聖祖トルガル帝が水妖を退治したのは、夏至じゃなくて春分」と言う変更に驚きすぎて。根本的な変更だったんで余計にね(^^;
二回目の今日、さすがに落ち着いて観れました。というか、内容やっと頭に入ったかも(爆)
こうしてみると、カルピス名作劇場の「本筋には関わらないけど、登場人物の人となりや生活が見える話」に似た印象が持てて面白かったです。今でこそ「泣けるシーン」ばかりクローズアップされて語られる『ハイジ』や『母をたずねて』『フランダースの犬』だけど、本当は「何も起こらない日常のエピソード」を何十話も丁寧に積み重ねられてて、その果ての涙のクライマックスが描かれてるんですよねえ。それを思い出しましたヨ。
初見当時は、原作で描写されてた夏至祭の様子を、もっと観たかったなーと思ってたけど、今観るとチャグムとヤーサム様の関わりがしっかり描かれて、見応えあったじゃん、みたいな。ヤーサム様も何だかんだで、きちんとナメクジ(しかも大量)を取ってくるあたり、律儀やなと(笑)。
結局騒ぎを大きくしてしまったバルサの行動は、賢い人が見たら愚かだと思う。だけど、あの場で「我が子の心を守るために、明日の生活、ひいては命をも捨てるかもしれない覚悟で、子供と同じ目線で(←これ重要)障害に全力で立ち向かえる親は、この世に何人居るだろうか?」と言う問いかけに、応えられる人はいるのかなあ、とも思えるのね。
結局「何を守り、何を喪うか」であり「その時の立ち位置を、どこに置くか」と言う問いかけなんだよなあ。賢い大人として、子供の心を押さえ込むか。愚かな親として、子供と同様に泥を被れるか。その結果、一番大切なものの一番弱い部分(心)を、形そのままに守っていけるのか。重い問いかけだったりするんですが。
バルサなら、こんな小難しいことを考えなくても、さらっと動ける人なんだな。そこが誰にも真似できないところ。そして、ジグロにそうやって育てられたんだろうなと想像も難くないのがね、いいなあと。
次回は『人でなく虎でなく』、原作ファンの間で賛否両論を巻き起こした問題作です。そして私個人として、神山版『精霊の守り人』を高く評価する一話でもありまするw
| ジェネオン エンタテインメント 発売日:2007-11-21 | | |
| Amazy |