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    獣の奏者エリン #49『決戦』
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      30分の全てが見所で、私にはその全てを語る言葉はありません。
      しかし、『ある言葉』が絶えず胸のうちを叩き続けているので、そのことだけを語ります。

      「あなたたちは、見ているだけだった」

      かつて、霧の民の男をそう言って批判したエリンに、その言葉が突き返されました。

      『エリンよ、お前の言うことは、正しい。しかし、そう言うお前はどうなんだ? 霧の民を批判したお前こそ、その“未来”を、選び取る覚悟はあるのかい?』

      まるで過去のエリンが、現在のエリンに対して、厳しく問いかけているようでした。

      過去から学び、知識を得て、相応の判断が出来る。でも、見ているだけで何もしなかった。『そういう掟だから』『自分の信念の為に』『過去の過ちを、繰り返さないために』。理由はいろいろあるだろう。

      しかし、行動と言う結果は、「見ているだけ」と言うひとつの言葉に集約される。

      エリンの指摘は正しい。そして人を批判するのは容易い。しかし、では、いざ自分がその立場にたったら、『あなたは』どうする?

      もちろん、過去のエリンは、こうも語りかけてる訳です。

      『お前には、それを選び取るだけの力がある。それをするだけの経験を培ってきたはずだよ』と。

      エリンに突きつけられた、自らの発した問いかけに応えた時。エリンは自らの信念を破る。リランを−−−王獣を、人間のための武器にしない。彼女の人生を賭けた信念。

      エリンの行為は、情に流され信念を曲げた、人間の弱さに見えるかもしれない。

      だけど、ここで動かなければ。エリンは。エリンと言う一個の人間ですら無くなるだろう。

      崇高なはずのエリンの『信念』は、保身のための『言い訳』と化し、彼女が思い描く『王獣が王獣として生きられる未来』の図を、自らの手で汚してしまっただろう。

      助けられる生命を助けたい。ただ、それだけでいい。シュナンの姿に母を重ね、彼を助けてくれる叫ぶセィミヤに自分の声を重ねたとしても。それで、いいのではないか。

      迷い、後悔し、自分を愚かだと理解し。
      それでも、目の前のひとつの生命を救うため。

      その愚かさこそが、人の姿そのものであり、愚かさごと受け入れなければ、結局、どこにも行けないのではないのだろうか。

      賢くありたいのなら、何もしないこと。『霧の民』のように、歴史の高みに登って、ただ、人の営みを見下ろせばいい。

      でも、それって本当に、『生きている』と、言えるのだろうか? ダミヤですら精一杯、『人として』生きようと足掻いてるのだ。その方法が、セィミヤやエリンを含めた、多くの人の未来にとって間違っているだけで。


      私は思うのです。

      『大罪』とは、掟を破ることでもなく法を犯すことでもない。

      『知識』や『掟』や『法』を言い訳にし、成すべき事を成さず、その結果、予見できる悲劇を「仕方ないことだ」と容認することではないだろうか。

      それこそが、人間が犯す最も重い『大罪』なのだと、私は思うのです。

      ラストシーン。リランを、道具として使うエリンは、だけど、これまでみた飛翔シーンの中で、群を抜いて美しく見えた。それは本当の意味で、彼らが『自由』になったことを象徴しているようにも思えるのです。


      もうひとつ。
      ヌックとモックは言います、「エリンは、死んではならない」と。帰る場所がある、待っている人達がいるのだからと。彼らの願いを突き詰めて行けば、「法や信念に殉じる『美しき正しさ』」より、「時に信念を曲げ他者を活かす『愚かしき正しさ』」を採ってくれ、になるでしょう。

      素朴で学の無い彼らだからこそ、言える言葉。掛け値のない、本物の言葉の意味を、エリンは全てが終わった時に、分かるのかもしれません。

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      | 獣の奏者エリン全般 | 10:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
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