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    『ゲゲゲの女房』と『てっぱん』
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      先日終わったゲゲゲ。どちらかというと「『漫画家の女房』が朝ドラの題材になるなんて、時代は変わったもんだなあ」で見てました。それこそ「マンガを読んだらバカになる」と言う両親に育てられてましたからねえ。(と言いつつ『キャシャーン』とか『ガッチャマン』はとーちゃんと観てたから、マンガの全てを否定してた訳じゃなかったみたいだけど)。

      世間が今ほどマンガやアニメに理解を示してない時代で育ったから、水木しげるの奥さんがモデルとはいえ、世間一般のバロメータたる朝ドラで俎上になるなんて、ついぞ考えたこともなかったです。

      ドラマそのものは、「『想い出』と言うリアリティが信じたい、癒しの昭和ファンタジー」というところでしょうか。

      古風で控えめで、何を言われても「そげですね」と口答えせずに下がり、「あなたを信じてついて行きます」と万事控えめな布枝恵さんに人気が集まった理由も分かります。自己主張が正義!な世の中に疲れた人の清涼剤になったのかな。そりゃあ、心安らぐでしょう。

      知ってるようでよく知られていない、『漫画家』って仕事の世界を覗く楽しみもあったのかもしれませんね。極貧生活を脱して生活が安定してから、実はちょっと興味は失われかけたけど、何だかんだで最後まで完走した朝ドラでした。


      で、後番組の『てっぱん』。『ゲゲゲ』の後だし、あれ以上面白いドラマは期待できないかなあ…と思ってましたが…
      ごめんなさい。個人的に第一週から『ゲゲゲ』を抜きました(・∀・)ゞ

      第一回目から、特に富司純子演じる初音さんを追うカメラワーク、間の取り方、ナレーションを極力廃した構成が朝ドラっぽくない。どちらかと言うと映画を観てるような印象に「あれれ?」と引きつけられまして。

      そのまま第一週最終の土曜日。ラスト5分の『玉子丼』にまつわる一連のシーン。ふわふわな玉子丼、心からおいしそうに食べるあかり、そんな孫を見つめるいけずなおばあちゃん初音の戸惑いと、それだけでない感情。二人の表情だけで見せる豊かな情感に、心をがっちり掴まれざるを得なかったです。まるで、そこだけが映画のようで、何となく「この朝ドラ、やばいんじゃね?」と思ったものです。

      この「やばいんじゃね?」が「マジヤバイだろ!」に変わったのが、二週目の土曜日。生まれたばかりのあかりを、養子に迎えたその理由。母親の真知子が言うには

      「おとうちゃんが、あかりを抱いて『かわいいねえ』と言うたんじゃ。それ以外の屁理屈、他になにがいるん?」

      これ聞いた瞬間、仰天しました。「うっわあああああ、何て怖いことすんねん!」と。

      心が通じ合っている家族にとって、我が子でない赤ん坊を育てる覚悟を語るには、これで充分かもしれませんが。

      しかし視聴者と言う赤の他人には、イミフこのうえありません。それこそ「たったそれだけで、そんなに簡単に、今後何十年もの苦労を背負い込めるのか?」と、問いただしたい人が出ただろうし、「設定や心情をきちんと説明しないのは、ドラマとして荒いし不親切だ」と批判する人もいたでしょう。

      実は説明不足じゃないんですよね。このシーンに至るまで、脚本、カメラワーク、間の取り方、役者の表情、シーン展開、登場人物の関係性―――つまり、15分と言う時間×6日間の全てに、お母ちゃんを含めた村上家の、あかりに対する愛情がぎゅうぎゅうに詰まっている。台詞に乗せてないだけで、ちゃんと説明しているんです。

      朝ドラっちゃあ、要するに時間代わり。朝の忙しい、バタバタしてる時に、座って見てる人なんかいない。昼の再放送だって、なんとなく観てる人の方が多いはず。

      そんな人達に向かって、こんな拵えのドラマ。つまり、「着いてこれる人だけ、着いておいで。楽しめなかったら、脱落してもいいよ。だって所詮ドラマじゃないの。その代わり、こっちもきっちり仕事するからね」と言ってるようなもの。お母ちゃんの一言は、その象徴なんですよ。

      「このスタッフ、本気でこええええええ!」…開いた口が、塞がりませんでした。

      そんな訳で、朝昼BS2と追っかけて観てます…こんなの『ちりとてちん』以来だなあ(笑)

      基本的にドラマのノリは、カラッと明るく時々ほろっとさせるベタな展開ですが、ちょっと捻ってベタと思えないように見えるけど、やっぱりベタっぽい。いらんとこすっぱり省いてびゅんびゅん飛ばすかわりに、必要な状況は情感を籠めてしっとり見せる。この緩急の付け方が玄人はだしです。吉本新喜劇より、松竹新喜劇が割と近いかもね。そこから、大阪の匂いを少し抜いて朝ドラ風の味付けをした感じ?w

      そう思わせるのは、富士純子さんの存在感なのかもなあ。心の奥底にとてつもない孤独を抱いているのに、そんな素振りを見せない毒舌と凛とした立ち居振る舞い、時々みせる可愛い表情で、ともすれば下品に描かれがちな『大阪のイケズなおばちゃん』とは一線を画しています。

      ドラマの賑やかさに慣れない人は、とりあえず初音おばあちゃんを鑑賞(笑)するつもりで観てればいいと思うよ(笑)

      あと、一見敷居が低くみえるけど、迂闊に近視眼で観るとテーマが散らばって見えて、何を描こうとしてるのか分からなくなる恐れがあります。だから、笑いながらも二、三歩下がって全体を眺める余裕を持つと吉かも。印象派の絵画を見るような距離感が適切かもね。

      キャッチコピーは『かならず腹は減る かならず朝は来る」。ドラマの主軸は、『家族』『音楽』そして『お好み焼き』。おいしいものをおいしく食べるには。おいしいと笑顔になるためには。愛する人とおいしいを分かち合うには。

      単純で、とても深いドラマ。この先の展開がどうなるのか、とても楽しみです。
      | TV番組の感想 | 23:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
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