悲しいときー。悲しいときー。
河原へざばざば入る政子が「おっさん」にみえたときー
悲しいときー。悲しいときー。
「福原へ行きたい…」と瞳を輝かせるタッキー@遮那王に、「福原は、ソープ街…」とツッコミを入れたときー
先週、書き忘れたネタから入ります。まいどまいど、放言だらけで失礼します。
で、今回ですが。特にお笑いポイント(をひ)も無く。ちゃんと一本芯の通った回でした。丁寧に作られてて、まとまってましたし…。
つか、有り体に言えば稲森いずみ@常磐御前様にぜーんぶかっさらわれ、後は忘れてしまいました、と言う方が正しいんだけど…。遮那王との再会シーン、袖で顔を覆い啜り泣く演技に、「よよと泣き崩れるとはこのことか」と目鱗。全身から醸し出す上品で儚い雰囲気は、『義経』出演の女優の中で随一。十二単に着られてない、只一人の役者です。まあ、服を取りに行く時の笑顔は、『息子との再会を喜んでいる』というより『本命の恋人に会えた歓び』を感じさせたのは面白かったけど。
乗合事件がもちっと大きな事件になるかと思ったら、こぢんまりだったし。かろうじて、正露丸の人の誠実さは目に留まったぐらいかな。平家と公家の描写は相変わらずだから、特に何も言うこと無いし。
結果「常磐御前様ばんざーい」いじょ、でございます。
お徳@白石加世子は、改めて存在感のある役者さんだと実感。目配せひとつ表情ひとつの造り方が、他の俳優と全く別物。人形が並ぶ中、生身の人間がひとりだけ紛れ込んだようで…。この方の演技は、やっぱり舞台で堪能すべきでしょう。テレビサイズだと、なんだか窮屈そうで。
さて、ここまで来て、未だ解けない疑問がいつくかあるのです。そのひとつは「義経の、実父の影が薄すぎるのは何故?」でございます。まだ赤ちゃんの頃で、実父の記憶がないせいもあるんだろうけど。
今日の台詞で「父を殺した男と、妹までなした母を恨んだこともありました」って台詞も出たけど、んー…タッキー遮那王君、恨んでたっけ?(首傾げ) 渡哲也@清盛も慕い続けるばかりで、実父と母親のことで悩んでるシーンってあったっけ?だったし。
常磐御前への謝罪は分かるとしても、清盛への執着が今ひとつ理解できないのよねえ。一時は父と信じていても、父を殺し、自分の母親を寝取った男を、こだわりなく慕い続けることって出来るのかなあ。うーん、謎。