今まで関わったTRPGの話。
「自分のPCがどんな行動を取るか」を決めた後は、いつも逃げたくなる。
言葉で宣言して、すぐ結果が反映されるんじゃなくて、どちらかと言うと、文章でアップして、数時間〜数日間待たされることが多かった。
そして、GMの判断が下った書き込みを見て、いつも後悔する。
これが最悪の結果をもたらしたら、それでみんなに迷惑をかけたら、GMに「だからあんたはダメだんなよな」と思われたら。
本当に、逃げ出したい気持ちでいっぱいになる。未熟な判断しかできない、自分のだめっぷりを鼻先につきつけられてると、耐えられるものじゃない。
でも、結局、何だかんだ言いながら宣言していた。
ここで投げたら、みんなに悪いから。待ってる人がいるから。自分で選んだんだから。せいいっぱいの勇気をかき集めて、自分を奮い起こして、叱咤しながら書いている。
ごく親しい人にみっともないぐらい弱音を吐いて、大丈夫の裏打ちをもらわないと、先に進めない。弱くてせこくて、ぐずぐずな自分と向き合わないと、結果が出せない。書いてからも、これで良かったのかとの自問は消えない。
所詮は遊び。仕事とは違う。逃げ出しても、忙しかったの一言で、許してもらえる。
「そんなにしょいこまなくたって、いいやん。そんなんじゃ、楽しくないでしょ」
遊びだから許してくれる。すっぽかしても、許してくれる。
でも、何かが違うと思ったんだろうね。
今、思い返すと、あの時、逃げずに動いて得た結果だけが「楽しいもの」として残っている。「別にいいやん」で決めたことは、そのまま流されて、何一つ残っていない。
遊びだから、逃げても構わないと言う言い訳が、自分の価値を下げていることに気が付かされる。「楽しい」と「楽になる」は、全く別のものなのだ。
本当は、逃げ出したかった。今でも逃げ出したい。いつだって、逃げ出したい。
それでも、「逃げたい」の先にあるものが知りたい。
価値の知らない人からみれば、とるに足りない小さな遊びでも、望めば世界が見える気がする。
だから、背中を押してもらってでも、進みたいのかもしれない。